
あなたの「弱み」は、裏返せば「武器」になる。
【凸凹ADHD①】
「また、同じミスをして…」 「どうして、あなたは、いつもそうなの?」 「少しは、落ち着きなさい」
ADHDの特性を持つ僕らは、子供の頃から、数え切れないほどの「注意」と「叱責」の中で生きてきました。 そして、いつしか、僕ら自身も、自分にこう言い聞かせるようになります。 「僕の、この部分は、ダメなところだ」 「この欠点さえなければ、もっとマシだったのに」と。
しかし、自分の「弱み」だと信じてきたものが、
見方を変えれば他の誰も持っていないかけがえのない「才能」だとしたらどうでしょう?
はじめまして、「凸凹ADHD」のデコさんです。
今日は、ADHDを学ぶことで気が付いた、たった一つの真実について、お話しします。
「課題」と「長所」は、一枚のコインの裏表だということ
僕が、自分のADHDという特性と、本気で向き合い始めた時、一つの、驚くべき事実に気づきました。 僕が、自分の最大の「弱み」だと思っていたものが、ある特定の状況下では、最強の「武器」として、輝き始めるのです。
例えば、
「約束やタスクを、すぐに忘れてしまう」という、僕の致命的な欠点。 これは、裏を返せば、「嫌なことや、過去の失敗も、すぐに忘れ、前を向ける」という、驚異的な「回復力」そのものでした。
「興味のないことには、全く集中できない」という、僕の集中力のムラ。 これは、裏を返せば、「『面白そう』と感じたものには、リスクを恐れず、誰よりも早く飛び込める」という、素晴らしい「挑戦心」でした。
「物や情報が、いつも頭の中でごちゃごちゃしている」という、僕のカオスな脳内。 これは、裏を返せば、「その混沌の中から、誰も思いつかないアイデアを生み出す」という、かけがえのない「独創性」の源泉だったのです。
僕らが持っている「課題」は、決して、あなたが取り除くべき「欠点」ではありません。
それは、素晴らしい「長所」と、対になっている、一枚のコインの、裏側の模様にすぎないのです。
この、視点を180度転換させる思考法を、心理学では「リフレーミング」と呼びます。 そして、この「リフレーミング」こそが、僕らADHD当事者が、自分自身を愛し、その才能を、社会で最大限に発揮するための、最も重要な鍵なのです。
なぜ、僕は『凸凹分析』システムを作っているのか
このとてつもない「気づき」を、ADHDに悩む方にぜひ体験してほしい。
そして、それぞれの「長所」を発見し、それを使いこなすための、「道しるべ」を、提示したいと考えています。
その想いから、僕は今、自己分析システム『凸凹分析』を、開発しています。
このシステムは、単に、あなたの特性を診断するだけではありません。 24項目に及ぶ詳細な分析を通して、
あなたの、どの「課題」がどの「長所」と対になっているのか?
その「長所」を、人間関係でどうすればもっと効果的に使えるのか?
その「課題」と、どうすればうまく付き合っていくことができるのか?
といった、あなただけの「取扱説明書」を提供できればと思い設計しています。
もう、自分の「弱み」と戦うのは、終わりにしましょう。 大切なのは、戦うことではなく、深く、深く、自分を理解することです。
そして、その特性を、自分の人生を、より豊かに、より面白くするための「指針」として、使いこなしていく。
全ての「凸凹」は、あなたを誰よりも魅力的な人間たらしめるための物だと信じています。
【凸凹ADHD】シリーズ
①あなたの「弱み」は、裏返せば「武器」になる。
②「先延ばし癖」という絶望が、最強の「集中力」に変わる瞬間
③なぜ僕らは「人の痛み」に、誰より敏感なのか
④「退屈な時間」に、1秒も耐えられない理由
⑤「時間」にルーズなのは、脳が「未来」を旅しているからかもしれない
⑥「三日坊主」という絶望が、「リーダーシップ」に変わる日
⑦なぜ僕らは「グループ会話」が苦手で、「1対1」が得意なのか
⑧なぜ僕らの部屋は片付かず、頭の中は新しいことで溢れているのか
⑨なぜ僕らは、絶望の数だけ「最強」になれるのか