凸凹ADHD

 

 

決まりきったルールが我慢ならなくない?
【もしかして、ADHD⑤】

 

「なぜ、そんなに、面倒なやり方をしているんだろう」

周りの人々が、何の疑問も持たずに、従っている、古くからの「ルール」や「慣習」。 僕の目には、その、あまりにも非効率で、退屈な作業が、滑稽にさえ、映ることがある。

そして、つい、口にしてしまう。
「もっと、良い方法がありますよ」と。

周りの人には、こう言われたりしてきました。
「和を乱すな」
「決まりだから」と。
出る杭となって打たれたことも一度や二度ではありません。

そして、嫌気がさすんです。
「どうして、わかってもらえないんだろう」と。

はじめまして、「凸凹ADHD」のデコさんです。 今日は、ADHDの人の少し厄介で、しかし、世界を前に進めるためには、絶対に不可欠な「反骨精神」の正体について、お話しします。

まず、何よりも先に、知っておいてほしいことがあります。 ADHDの人が、既存のルールを疑ってしまうのは、「反抗的」だからではありません。 それは、脳が、「退屈」と「非効率」に対して、極めて強い「アレルギー反応」を示すようにできているからです。

ADHDの脳を動かすガソリンは「ドーパミン」です。 そして、そのドーパミンは、「新しい発見」や「より良い方法」を見つけ出した時に放出されます。

だから、脳は、常にスキャンしています。
「もっと、面白いやり方はないか?」
「もっと、楽に、ゴールにたどり着く、近道はないか?」と。

多くの人が、「決まりだから」という理由で思考を停止してしまう、その瞬間。 ADHDの人の脳は、その「退屈なルール」に、耐えられず、勝手に「解決策」を、探し始めてしまうのです。

だから、周りから、浮いてしまうことがあります。
「和を乱す、面倒なやつだ」と誤解されてきたかもしれません。

しかし、もし、あなたが、この話に少しでも心当たりがあるのなら。 あなたの、その空気が読めない「探求心」は、ただの「欠点」ではないのかもしれません。 それは、誰もが諦めてしまった「問題」の中に、一人だけ新しい「答え」を見つけ出すことができるかけがえのない「個性」なのです。

会社を変える。社会を変える。そして、歴史を変える。 その全ての「革命」は、いつだって、「どうして、これが当たり前なんだ?」と、声を上げた人間の、その一言から始まっているのです。

その尽きることのない「探求心」の正しい使い方を知ること。 それこそが、人生を、より深く、理解するためとても重要になるのです。

ADHDを学び、自分自信を理解し、自分自信のコントロールの仕方をマスターしていきましょう。

【もしかして、ADHD】シリーズの最初の記事はこちら

【もしかして、ADHD】シリーズ
①何かに没頭してしまうことって無い?
②衝動性はただの欠点なのでしょうか?
③A→B→C→Dと進められなくない?
④めっちゃポジティブだねとか言われない?
⑤決まりきったルールが我慢ならなくない?
⑥デリカシーがないって言われない?
⑦多動はただの欠点なのでしょうか?

ADHDの学びをさらに深めるための記事がこちらです。
【凸凹ADHD】シリーズ
①あなたの「弱み」は、裏返せば「武器」になる。
②「先延ばし癖」という絶望が、最強の「集中力」に変わる瞬間
③なぜ僕らは「人の痛み」に、誰より敏感なのか
④「退屈な時間」に、1秒も耐えられない理由
⑤「時間」にルーズなのは、脳が「未来」を旅しているからかもしれない
⑥「三日坊主」という絶望が、「リーダーシップ」に変わる日
⑦なぜ僕らは「グループ会話」が苦手で、「1対1」が得意なのか
⑧なぜ僕らの部屋は片付かず、頭の中は新しいことで溢れているのか
⑨なぜ僕らは、絶望の数だけ「最強」になれるのか

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