凸凹ADHD

 

僕らの取り組みは、まだ始まったばかり
【ADHD目標と計画⑨】

 

 

完璧な計画に打ちのめされ自己嫌悪に陥っていたあの日の僕ら。 そこから、新たな取り組みが始まりました。

過去の記事から、ADHDの僕らはまず自分を縛り付けていた「完璧主義」という名の呪いを解き放ちました。 次に、ToDoリストを捨て、その日のエネルギーで選べる「タスクメニュー」を手に入れました。 一人では続かないから、心強い「相棒」を見つけ、協力して歩み始めました。 そして、「NotebookLM」というAI分析官の力を借りて、自分でも気づけなかった自分の「勝ちパターン」を分析する方法を知りました。 日々のタスクの先に、「なりたい自分」という目的地を設定し、最後に、僕らの最大の敵である「飽き」と戦うために、システム自体を育てていくという最終戦略を手にしました。

僕らはもう無力ではありません。 ADHDという特性を理解し、それを乗りこなし、そして未来を創るための、自分だけのシステムをついに作り上げたのです。

このシリーズを通して、僕が伝えたかったことは、ただ一つです。 「自分自身を、一番うまく扱える専門家になろう」ということ。

僕が紹介した「タスクメニュー」も「相棒」も「NotebookLM」も、あくまで一例にすぎません。 これらをすべて、完璧にやる必要なんて、全くありません。

もしこの長い道のりの中で、「これなら、自分にもできるかも」と思えるものが、たった一つでもあったなら。 まずは、それだけを試してみてください。

  • 完璧主義で苦しんでいるなら、まずは「失敗はフィードバックだ」と呟いてみる。

  • ToDoリストに絶望しているなら、明日のタスクを3つのエネルギーレベルに分けてみる。

  • 一人で抱え込んでいるなら、信頼できる友人に「ちょっと、話を聞いてくれない?」と声をかけてみる。

大切なのは、自分を責めずに、自分に合ったやり方を、面白がりながら試行錯誤することなんだと思います。僕らの取り組みは、まだ始まったばかりです。このシリーズはここで一旦終わりです。

僕らが手に入れたのは、完成された答えではありません。 どんな状況でも、自分だけの進め方を見つけ、前に進むための「指針」と「工夫」です。

うまくいかない日もあるでしょう。 困難に直面し、動けなくなる日もあるかもしれません。 でも、もう大丈夫。僕らは、自分を立て直す方法を知っています。 僕らには、助けを求められる仲間がいます。 そして何より、「完璧じゃなくていいんだ」という、最強のお守りを持っています。

この一貫性のない、しかし、愛おしい、オンリーワンの「歩み」を、どうか誇りに思ってください。 その一歩一歩が、間違いなく、未来を創っていきます。

9話にもなる長い道のりにお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

 

ADHD目標と計画シリーズ

①なぜ僕らの「壮大な目標」は気付けば消えてしまっているのか
②退屈な作業を魅力的な「プロジェクト」に変える方法
③ADHDの「完璧主義」は行動を止めてしまう
④完璧な計画はゴミ箱に捨ててみた
⑤でも、一人では難しい。じゃあ、相棒を見つけよう。
⑥あなたの「行動記録」は宝の山だよ
⑦タスク管理のその先、「なりたい自分」に近づく方法
⑧最強のシステムが「飽き」に負けるとき。僕らの最終戦略
⑨僕らの取り組みは、まだ始まったばかり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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