凸凹ADHD

 

なぜ僕らの「壮大な目標」は気付けば消えてしまっているのか
【ADHD目標と計画①】

 

「ADHDで悩む人を救いたい!!」

ADHDの僕らの頭の中には、時に壮大で美しい「目標」が、稲妻のようにひらめきます。 その瞬間、僕らの心は、燃えるような情熱で満たされる。 しかし、その炎は、なぜか数日もすれば、消えかけてしまう。ながくとも数か月もすれば。。。

そして、ADHDの僕らは自分を責めるのです。 「なんで続けることがこんなにもできないんだろう」と。

はじめまして、「凸凹ADHD」のデコさんです。 今日から、僕らが、自分自身の「夢」と、もっとうまく付き合っていくための、新しいシリーズ『ADHDの目標と計画』を始めます。

なぜ、僕らの脳は「壮大な目標」が、苦手なのか

この、あまりにも悲しい「三日坊主」の謎。 その原因は、僕らの「意志の弱さ」では、決してありません。僕らの脳を動かす、最も強力なガソリンは、「ドーパミン」です。 そして、そのドーパミンは、「新しい!」「面白い!」「今すぐやりたい!」という、瞬間的な「興奮」に対して、大量に放出されます。

しかし、「壮大な目標」はどうでしょうか。 それは、あまりにも、遠すぎる。 その遥か彼方にあるご褒美のために、僕らの正直すぎる脳は、なかなか、ドーパミンを出してくれないのです。

じゃあ、僕らは、大きな夢を諦めるしかないのでしょうか。 いいえ。それは違います。スティーブジョブスやイーロンマスクなど、壮大すぎる夢をかなえてきたADHDの人はたくさんいます。

ADHDの人が夢にたどりつくには、トラップに引っかからないようにすることがとても重要です。

壮大な目標は、僕らの人生の「北極星」です。 それは、僕らが進むべき方向を照らす、希望の光であり、それ自体は素晴らしいものです。

ただ大切なのは、その、あまりにも遠い星を見上げるだけでなく、「今日、踏み出す、最初の一歩」を、見つけること。 そして、その一歩を、僕らの脳が、喜んで、ドーパミンを放出してくれるようなものに、変えてしまうことなのです。

「ADHDで悩む人を救いたい」という、壮大な目標。 そのために、今日、僕ができる、最も、ワクワクする「クエスト」は、何だろう? 「そうだ。まず、目標と計画について学びながら、それをNote記事にしてみよう!」毎日、ADHDの人の脳は新しい刺激に飢えています。関心は別のことへと移るようにできているのです。これが一つ目の罠です。その罠にひっかからないように、目標のために今日は何ができると日々問いかけてみてください。

しかし、ここで、もう一つの「罠」が、僕らを待ち構えています。 それは、「クエストを、記録し、チェックする」という、退屈な作業です。 ADHDのひとは目標に向かって毎日継続することが苦手なだけでなく、その達成ぐあいを記録してチェックするということも苦手なのです。

では、どうすればいいのか。 その答えは、僕が、これまでの人生で、何度も、自分自身を救ってきたことでもあるのですが、「仲間を巻き込む」ということです。

一人で、黙々と、自分の進捗をチェックするのは退屈です。 しかし、「僕は今週はここまで進んだよ!」と、同じ志を持つ「仲間」に、報告するのは、どうでしょうか。 それは、もう、退屈な作業ではありません。 それは、お互いの健闘を称え合い、次の冒険への、勇気を分け与える、最高の「コミュニケーション」になるのです。

もう、僕らが、「計画性のない自分」を、責めるのはやめにしましょう。 僕らに、必要なのは、完璧な「計画表」ではありませんでした。 僕らに、本当に必要だったのは、壮大な目標をワクワクする「今日のクエスト」に分解すること、そしてもう一つは一緒に笑いながら進んでくれる、「仲間」の存在なのかもしれません。

2、3か月ですが、僕がNoteを続けられてるのも仲間の存在が大きいです。今のパートナーも読んでくれています。ADHDで悩む友達も読んでくれています。仕事で関係のある人も読んでくれています。読者登録や好きをしてくれる読者さんたちも読んでくれています。

読んでくれているみんなに、意見や感想を伝えてくれるみんなに本当に感謝しています。ありがとうございます。

ADHD目標と計画シリーズ

①なぜ僕らの「壮大な目標」は気付けば消えてしまっているのか
②退屈な作業を魅力的な「プロジェクト」に変える方法
③ADHDの「完璧主義」は行動を止めてしまう
④完璧な計画はゴミ箱に捨ててみた
⑤でも、一人では難しい。じゃあ、相棒を見つけよう。
⑥あなたの「行動記録」は宝の山だよ
⑦タスク管理のその先、「なりたい自分」に近づく方法
⑧最強のシステムが「飽き」に負けるとき。僕らの最終戦略
⑨僕らの取り組みは、まだ始まったばかり

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